Album Review
栃澤潤 from ROSALIND
この寿司屋から届く出前はいつも間違いない。
漬けに炙りに、どれも一級品なのだが、何よりシャリがイイのが大事だ。
どんなネタを載せても酢飯の加減が最高で全体を統一する。
今回の特上寿司桶の中身も基本のシャリの旨味が肝。
これまでより一層磨きの掛かったプロデュース、レコーディング・テクニックの充実による
リズム隊Mix黄金比の発見も大きいが、何よりギターの刻みが圧巻。
(重なりや位相も!どうやってこんなギターの音像創った?)
大将の意思で貫かれる全編のスラッシーな刻みは正しく鬼神の如し。
リーダーで作曲者でアレンジもプロデュースもこなすと、自身のパートに割く時間が一番手薄になる、
ってなレコーディング法則を今回は見事に覆した珠玉のギター・アルバムの完成である。
以前はPOPでキャッチーな要素や音楽的な遊びがもう少し多方面に拡散していた感
(今作を前にして聴き直せば、であるが)
が在ったが、このSupreme Giftでは“Shady Glimpseのスラッシュ・ナンバー”の中に
それらの要素を全てオリジナリティとして消化包括し、精錬された鋼の楽曲群が
畳み掛け、刻み倒しながら迫り来る。
今回は各曲に個別に触れるのでなくアルバムを総論で語りたい。(それほど全体を通しての統一感が在る作品だ)
…のだが、ほんの少し触れるなら1,3,4,5,9,10,11曲目が今のとこ大好きw(小並感♪)

☆まあ、幾ら芯が貫かれたトータル作と言ってもガリとか卵焼きに相当する遊びインストも
 若干含まれて居り、それを聴いたハッスルから
 『なんか凄い凸ヤマっぽいリードが聴こえたんですけど!』
 と連絡が来たのには驚いたw良く気づいた♪

☆Shadyは必ず一箇所凸ヤマの嫌いなリズムを探し出して?
 演って来るのだが、それは今回も7曲目の後半に。
 70年代東京でのBAND活動時代のトラウマで
 あたしゃ『ダンダダカダ・ダンダダカダ』ってリズムが大の苦手なのだw

☆11曲目の終盤はUli Jon Roth みたいで震えた!(伝わりにくい例えw)

☆アルバムのOPはShadyに取っての『Supertzar』になるだろう。(この例えは伝わると信じたいw)

☆エンディングは…我々ロザリの前作からバトンを繋ぎ“日本盤のみのボーナス・トラック”で
 お馴染み我等がカスピカの登場である。
 まさか鉄拳を引っ張って来てプログレ?ジャパメタをかまして来るとは思わなかったが、ロザリの時はハードコア
 ・スラッシュ、Shadyのアルバムではそれなりに差別化を図る彼等のクレバーさに舌を巻く。

最後になるがインナー・スリーブのイラストのクオリティにも感嘆!
奥野高久 from BURRN!
浜松出身。11年ぶりの4作目。80年代スラッシュを基盤としつつハードコアに越境。
時にファンクも絡めるなど大胆な雑食性が持ち味だったが、本作においてはスラッシュ色が濃厚、
序曲@に続くABではAT THE GATESを想起させる叙情旋律が耳を惹く。

Cではブラスト気味の炸裂ビートにシャッフルを噛ませる奇異なリズム展開が耳を惹き、
日本語詩のEではピータードルヴィング(元THE HAUNTED)に
ジャパコアをやらせたような歌唱/咆哮が轟く。

リフのみならずリード・ギターの引き出しも多くなっており
Gに至ってはアコギを背にしたブルージーなインスト、
JKではプログレ(?)からの影響も覗かせ、
Lはブルースロック正調に変則変態リズムを導入。
ほぼ全編予想外の連続。

―――BURRNIN' VINYL 86点―――
ヒラタタカシ from moon
音楽は雲から降り注ぎ
小さな四角い箱が媒介し
空虚のまま耳の中で鳴る

時代はsubscription
なのに、なぜ彼らは
楽曲、演奏、アートワーク全て
これほどまでに
丁寧に、きめ細かに、こだわりぬいて
CDというカタチに磨き上げたのか

supreme gift
全曲を聴き終えた後
放心の果てに
その理由と意味が解った気がする

こんな作品に出逢ってしまったために
IRONMAIDENの最新ライブCDが
買ったままになっている

2,000円で人生が変わるよ
ずっと所有していたい
そして、早くライブハウスで聴きたい
土屋京輔 from WE ROCK
静岡県浜松市を拠点に活動する四人組、
本作は二枚のリレコーディングベスト盤をへた四枚目のアルバムで
約10年ぶりとなるオリジナルフル作品。

音楽的な基盤はスラッシュメタルにあり、特に前半から畳み掛けられる
ギターリフオリエンテッドなアグレッシブチューンは、
自ずからリスナーにヘッドバンギングを誘うはずだ。

いっぽうで楽曲の多彩さも彼らの魅力であり、
中盤以降に配されたヴァリエーション豊かなマテリアルにも
頷かされるだろう。

まずは先行配信された「DIOVig-C」と「SHOCKing」のMVを
見てほしい所だ。

ボーナストラック「MATERNAL LOVE」は、福山のハードコアバンド、
カスピカとの新録音源との事。
Interpretation 〜極上の贈り物をアナタへ〜
M1 「THE NEW WORLD / ザ・ニュー・ワールド」
―――さぁ行こう。新しい世界だ―――

2015年に他界したHee-Changと共に作り上げた楽曲たちを再録ベストアルバムにして、
2016年に一枚、2017年に一枚リリースして。
オレの中のケジメとしました。
もちろん、これからも彼と積み上げた時間と音は、オレの血となり肉となり、
Shady Glimpseのサウンドの礎として生き続けるのですが。
今作からは、我々四人の積み上げた10年の絆?遊び?
様々な楽しい時間と苦しい時間を共に過ごして作り上げた新たな世界を、地球上の全ての
ラウドミュージックのファンの皆様にお届けしたい。

ハーモニックなマイナーも、
クロマチックなコード進行も、
何でも詰め込んで、オープニングを作りました。
ぶつかり合うトーンは、まとめのオルガンで調整。
MIDIの操作、それもある意味、我々のNEW WORLD。
M2 「DIOVig-C / ディオヴィグ・C」
―――それコロナやないかいっ!―――

この曲の仕上がりは2020年4月。出来上がったバッキングトラックにオレのまだ見ぬ歌詞が乗る瞬間。
武井のボーカルラインのチェックの日です。
世間はコロナのショックで、ライブハウスの自粛要請や、クラスター騒動で、
イベントを打つのも、参加するのも、お客さんとして見に行く事すらも、
デリケートな問題として、全国のライブハウス関係者から
音楽のファンの皆さんまで、慎重に慎重に、世の中の動向を伺いつつ、
各イベントのキャンセル相談など、間違うワケに行かない選択を迫られていた時期の話です。

SHINYA「、、、おい、この曲タイトルなんだけどな、、?」

TAKEI「はいっ!(コロナ)ですっ!」

SHINYA「、、ちょ、、いや、、このデリケートな時期にお前、、、、何だ?これ?」

TAKEI「いやぁ??!仮タイトルなんでっ!!!」

SHINYA「、、、う、、うん。どんな事を歌ってんだ?」

TAKEI「未知のウィルスが世界中に蔓延していくという、、恐ろしい、、、」

SHINYA「それコロナやないかいっ!」

TAKEI「あ、でもオカンが言うには、人間にはうつらないらしくて、、」

SHINYA「ん??ほなコロナと違うか?。」

そんなやり取りもありつつ、完成したDIOVig-C。

COVID-19のアナグラムとなっております。 イタリアオペラの蝶々夫人(Madama Butterfly)に、こんな1節があります。

[Colla nuova mia vita
posso adottare nuova religione.
Dirvi ben non saprai
se del bene o del mal chiaro discerno:
noi preghiam mille Dei,
voi pregate un sol 「Dio」 grande ed eterno...]

(うまく言えませんが 善し悪しは別として
私たちは千もの神に祈ります、
あなた方は偉大で永遠である唯一の神に祈るのですね...)

偉大なる神(DIO)への、Vigorish(テラ銭、手数料)、TYPE-Cという事で。
好き勝手に環境を破壊していく人類。
知恵と進化によって、自然の摂理をねじ曲げて行った人間への、
生存手数料という形が、今回のCOVID-19の世界的蔓延ではないか。

そして、その渦中で、何を信じるか。
毎日のようにメディアからタレ流される情報と、その裏にある真実。

ちなみにオレは10代の頃に「狂気のスラッシュ感染」に感染してモノスゴイ抗体ができてるので
今日も元気にスラッシュメタルやってます。

和訳:
見えない強大な嵐が襲ってくる 逃げ場所はどこにもない
戦う覚悟を決めろ 負に飲み込まれるな

確かに俺たちはゆとりある暮らしに慣れすぎた 警戒心も闘争心も失いつつある
心と体も徐々に衰えゆく だが今こそ生への執着心を取り戻す時だ

団結しない俺たちは倒される 本当の黒幕を見極めろ
団結した俺たちは前進し続ける お前の正義を示すときだ

真の敵を見失うな 今まさに一つになる時
人種なんてまったくもって無意味 唯一自分達だけが明るい明日を作ることができる

狡猾で無能なバカ共はまったく持って使えない 奴等への依存は破滅への一方通行
気づいたときには遅すぎた わかっただろう?マジで使えないってことが
団結しない俺たちは倒される 本当の黒幕を見極めろ
一つになった俺たちに敵はない お前の正義を示すときだ

わかっただろう?無能であることが 叫べ!バカ共へむけて!
わかっただろう?卑怯であることが 俺たちの手で必ず引きずりおろすんだ!

誰の目にも見える強大な権力の刃 目の前に広がるのは廃退した世界
バカどものためにオレが変わって謝るよ 偽者に飲みこまれるな

亡者共の嘘にまみれ 幾度も繰り返される強欲な諸行
全員をぶち殺すいい方法はないか? 全財産没収したうえで勝手に死んでもらいてぇよ

団結しない俺たちは倒される 最後の黒幕は誰だ?
一つになった俺たちに敵はない お前の正義を証明しろ

汚れた海岸で思いを巡らせる これからどうすべきか
資格からくる批判と攻撃 力を持った言葉がオレの思考を削ぎ落としてゆく
ここで暮らすのが正しいのか? 本当に奴等に殺されるのだろうか?
いつの日かクズ共は全滅してほしい 彼ならばそれを成し遂げてくれるだろう
団結しない俺たちは倒される 最後の黒幕は誰だ?
一つになった俺たちに敵はない お前の正義を証明しろ

すべてはお前次第だ
M3 「S.S.D -system shakedown- / システム・シェイクダウン」
―――ツーバスドコドコ80'sハードロックナンバー―――

ミドルテンポなのにアップビートなハードロックナンバーは、
我々昭和の人間はみんな大好物なのではないでしょうか?
リフをショートカットで展開しやすいオレが、今回はけっこう我慢して
「フレーズを四回繰り返す」と言う、普通の事に頑張って挑戦。
シンプルと言う王道はすなわちキャッチ―な聴き心地へと誘う螺旋階段のようなものである。
「リズムのキャッチ―さの割にフレーズの難解さ」という
Shady Glimpseの「普通」と言う壁を壊して、
「普通の楽曲の普通」に挑戦したわけです。意外と大変、笑。

が、歌メロを際立たせるためには必要不可欠だったのであります。
「ここはウィスパーいれよっか!気持ち悪くささやけよ、武井。」
歌録りでも付きっ切りで歌メロラインの修正補正。
ベッドで恋人の耳元で愛を語るかのように、武井に囁かせたものの、
マジでこいつ気持ち悪ぃなぁ、とか、
こんな感じで口説いてんのかなぁ、とか、
リーダーの知らん所でこんな事言ってんだろなぁ、とか、
思っていたら、若干具合が悪くなってきたよね。きもっ。

挙句の果てには「I don't fuckin' care about!!!」
毎テイクチェックして、音階のミスを、怒られ続けて歌い直し続けて何百回。。。。
歌い直す度に、この「オレは気にしないぜっ!」って叫ぶボーカリストの尋常じゃない心意気!
さすがユーイチタケイ!
これくらい図太くないと、ギャンブル三昧のシェイディグリンプスのツアー、
こなせないよなっ!!!、、、、とりあえずパンチ喰らわすけどなっ。

ギターソロに関しては、まぁ、ハードロックナンバーという事で、
珍しくコード進行も展開しつつ、スケールを乗せたりして、
こぅいぅのちょっぴり照れくさいな?、と言うソロを入れました。
なんだろな?かなり照れくさいんだよ。
ライブで見せるのも少し照れくさいのですが、まぁ、やるしかねぇなっ!
お前が何をしようと オレはまったく気にしない!って、言われてますけど!笑

和訳:
お前がやればいい
お前が何をしようと オレはまったく気にしない
お前が何を食っていようと オレはまったく気にしない

人の痛みがわかるやつだと信じている 母なる大地より授かった心と体
止まる事ない時の流れの中で 悪い奴らに毒されちまったのか

わからないか? 聞こえないか? そんなに鈍感だったか!
がっかりさせないでくれ

ぶち壊そうぜ? 振り払おうぜ? もうたくさんだ
馬鹿共が勝手にしてくれ

螺旋の中に繋がれた人間
生命は酸性雨に降られながら叫び続けている

生命の繋がりを知り それから目を背けるな
生命の意味を知り そこから逃げるな

何を求む?何がしたい? お前だけで行けばいい
何を求む?何がしたい? カッコつけはいらないぜ

お前が何を飲もうが オレはまったく気にしない
お前が何を言おうと オレはまったく気にしない

次々に溢れてくる馬鹿共 教えてくれ仲間達よ
止まる事ない命の流れの中で 調子に乗りすぎてしまったのか

闘気が見えないかい? すべて蹴散らせるかい?
そんなに残酷か? がっかりさせないでくれ

やっちまおうぜ? ぶっ飛ばそうぜ?
もううんざりだ 馬鹿共が勝手にやってくれ

螺旋の中に繋がれた人間
生命は酸性雨に降られながら叫び続けている

生命の繋がりを知り それから目を背けるな
生命の意味を知り そこから逃げるな

何を求む?何がしたい? お前だけで行けばいい
何を求む?何がしたい? カッコつけはいらないぜ
M4 「Solar & Green / ソーラー・アンド・グリーン」
―――地球の回転に身を任せてみよう―――

ひねりにひねった楽曲だ。
聴きやすいキャッチ―な三連シャッフルに。
80'sのジャパニーズハードコアの勢いを混ぜ込みつつ、
吐き捨てたボーカルの後で響くKISSのようなペンタトニックのオブリガード。
ツーバス沢山踏んだらNWOBHMのようにも聴かせられる。
欲張りな作曲者は全てを放り込みたいのである。
ひねりにひねり、練りに練ったあげく、綿密に作り込んだ曲構成に!
「地球の回転に身を任せてみよう」
TAKEI、、、、、オレの苦労とは裏腹に真逆の歌詞があがってきた。

まぁ、いい。
激しいビートに緩い感情を、太陽を、大地を、木々を。そしてタイトルをボーカルに渡して、
全ての自然を讃頌する歌詞にしよう!と伝えたワケだからな。
(賛頌(さんしょう) の意味 [名]歌に作り、また、言葉をつくして、ほめたたえること。)
間違っちゃいないのだ。

ふんふん、、で、次の歌詞は、、、、
「だが人々はいつも争い合い そして、悪夢のような現実をむかえる」
TAKEI、、、、、オレのメッセージとは裏腹に真逆の歌詞があがってきた。

悪夢のような現実むかえるなよ!!タイトル台無しじゃねーかっ!

和訳:
世界中で巻き起こる紛争の中 オレ達は太陽の光の下で生きている
雨は緑の大地をより深くし 風は花達の輝きをより際立たせる

大地は果てしなく続き 海を越えて人は繋がる
我々はこの地球の 小さくて弱い一部に過ぎない

善意と悪意をすり抜けて 地球の回転に身を任せてみよう
ウィルスのはびこる世界も 受け入れよう

川のせせらぎ 鳥の声 夢にまで見たパラダイス
だが人々はいつも争い合い そして、悪夢のような現実をむかえる

涙が止まらない 充満する悪意 次々と訪れる死 積み上げる場所は無い
あといくつ悲しみを乗り越えればいいのか それでも光は注ぐ

母なる大地は悲鳴を上げ続けている だがオレ達は何が起ころうといつも通りだ
愚かでちっぽけな人間達が蔓延る世界 無くしてしまおう

増えすぎた人間達
強盗、殺人、差別  すべて人の本能だ

横行する罪の数々 私達が本当はこの世のウイルスかも
人間は度を超えてやり過ぎた
M5 「Killing after midnight / 真夜中にくちづけ」
―――モダンになりきれない僕たちは―――

MARSHALLを爆音でかき鳴らす事が大好きな俺が。
モダンでヘヴィなインダストリアルっぽい楽曲を作っても、なかなか雰囲気は出ないのである。
無機質でエレクトリカルでデジモータルでデマニファクチュアな機材をいっさい選ばないからな。

でも楽曲としてはそんなのも、けっこう好きだったりするのです。やっちまいました。
そして解放弦のローE(正確にはDだが。)でズンズン攻めるフレーズは。
裏拍表拍の切り替えも、ポリリズムも、リズム遊びが無限大に広がる喜び!
後日メンバーと曲を合わせて、「なぜコレにした?」と頭を悩ますリズム展開も、
作ってる時点ではとても楽しいのです。

ニシヤスが踏めるツーバスのBPMよりも10上げて録音開始。
忍者が毎日木を飛び越える訓練みたいな練習法で、
木も、忍者も、ニシヤスも、確実に成長していきます。

タイトルは分かる人にはバレる、ジューダスプリースト感満載のアレですね。
強すぎるメタル感を、邦題でお洒落に割りました。

曲の内容は、多分、武井が殺し屋だった頃の自分を歌ったというのですかね?
ずっと印刷屋だと思っていましたが、メンバー全員が驚いたと思います。

和訳:
愛娘を餓死させた男をバラバラに切り刻み 愛息子を虐待して殺した女を引き裂く

漆黒のスーツを纏い 絶対に許さねぇ 殺しをしたのにのうのうと生きてやがるお前を
捜し出し攫い吊るし相応の罰を与える 一生背負えその罪を

次はお前の番だよ

闇に生き 殺害を生業とし 信念と覚悟を持ってやっている
血臭を放ち畜生を睨みつける 魂を震えあがらせてやるよ

すぐには殺さない 苦痛にまみれた拷問の後に
神とオレの前ではただ1つの命 誰であろうが使命を果たすだけ
あの世ではただ1つの死体にすぎない 誰であろうが執行するのみ

月に代わって

オレは正常 イカれてるわけでもキマってるわけでもない
ただ真っ直ぐな意思を述べているだけ お前の心の闇を教えてくれ
その悲しみを受け取る これから忙しくなりそうだ

物語はまだ続く

神とオレの前ではただ1つの命 誰であろうが使命を果たすだけ
あの世ではただ1つの死体にすぎない 誰であろうが執行するのみ
神とオレの前ではただ1つの命 腐敗したこの世の奴隷
あの世ではただ1つの死体にすぎない さて始めようか
M6 「S.H.O.C.King / C.O.H.Sの王様」
―――さぁ、踊ろう!―――

毎年の恒例ライブ初め、四日市ソングだ。
七回忌に合わせて、いつものバカなヤツラみんなに協力いただいてMVにも形にした曲だ。
何も考えずに踊ろう、って事じゃない。
色々感じて噛みしめて、今生きてたくさんのみんなと同じ時間を共有できる喜び。
いっぱい心を充実させて踊ろうよ、って話だ。
だからMVもあの日集まるみんなにも、四日市に集まるみんなにも、浜松に集まるみんなにも
出演してもらいたかったんだよね。

奇跡的な確率で一人の個人が生まれる奇跡に、こんな騒がしい音楽を奇跡的に好きになる奇跡、
そしてそれが県境や国境を越えて繋がる奇跡、全てのミラクルが重なって、
「今」を作ってます。
一曲目で新しい世界を詠っていますが、彼を通じて新しいオレも形成されてます。

Chain of Heechang's Soul、新年早々ショッキングな一日が始まるから、
生きてるならまだ走り続けよう。
M7 「Silver & Gold / シルバー・アンド・ゴールド」
―――マネーゲームは終わらない―――

一般女性が最も嫌がる成功しない人。
そう、輝き続けないのが我々シェイディグリンプスだ。笑 ステイゴールドしない。
日々の戦いでの浮き沈みを笑って楽しんでるんだから、スイサイダルギャンブラーとは良く言ったものだ。
でも、金塊なんかじゃ買えない楽しいツアーの時間は、ホント最高の財産であります。

そうか、こういう事だったのか。
銀でも金でもなくて、ダイヤモンドみたいだ。 AH いくつかの場面。
眠たくっても 嫌われても 年をとっても やめられない!!!

ほんと、バンドでお出かけする毎度のツアー、転がり続けてローリン。
バカが四人集まると、それは素敵なコレクション もっともっと並べたい。

さぁ、やるぜ、レコ発ツアー。

和訳:
耐え難きを耐え忍び難きを忍び ギラギラとムカつくほど照りつける
太陽のもとオレ達は今も生きている

真っ昼間から戦いは始まる いつでもどこでも 芝生の上でさえも
真夜中でも戦いは終わらない 何があろうと 何がなかろうと 酒を酌み交わしながら

選ばれし者達 導く豪傑 何度でも立ち上がり 戦場へ向かう
放出されるさまざまな快楽 オレ達はすべてに共感する

限界を超えて オレ達は戦い続ける いつでもどこでも 夢の中でも
闇の中でも戦い続ける 何があろうと 何がなかろうと 最高の気分で

耐え難きを耐え忍び難きを忍び オレ達はこの国で生き残っている
一度きりの人生 全ての愛と憎しみをくれてやる
だからがっかりさせてくれるなよ

時の終わりが来るまで 戦いは終わらない いつでもどこでも 誰の為でもない
世の終わりが来るまで 諦める事はない 何があろうと 何がなかろうと
輝き続ける
M8 「route56 〜感情56郷泉〜」
―――離れていても、いつも一緒だよ―――

心のふるさと、シェイディグリンプス。
岡山から福島までの旅路をブルースにしました。
ブックレットを参照していただくと、イメージと心の泉、湧くと思います。

楽曲としてはオレのソロ作品になりますね。
こういう曲なので、ギターキッズお待ちかね、ギター解説でもしますかね。
テーマは「哀愁」、地元のギター仲間をゲストに集めて、あーしようこーしようと、
閃きを活かしながら創っていきました。

コードは普通のAマイナーブルース、バッキング担当はメタ吉メガネからメタ吉さん(浜北区在住)。
根っからのギターキッズなので、音録りそっちのけでアレはコレはとセッションを楽しみ始めちゃいます。

0:00から1:00までのソロはDog-Magトモさん(湖西市在住)、上手いね、やはり。
イメージ通りの切なさを表現してくれてます。

1:00から2:00までがオレ。なんだか照れくさいのである。苦手だし照れくさいけれども、
そこを越えないと出ないんだな、この何だかもの悲しい雰囲気は。

2:00からラストまでがFILL IT UPヒロ君(ほぼ天竜区在住)。
この人もギターキッズなので指定の尺の二倍以上弾いて提出してくれます。

ざっと書いてて思ったのだが、田舎のジジイはギターが好き、という事なのか?笑
そして、スケールの解釈や、休符のタイミングなど、修学旅行の寝る前の中学生のように、
わちゃわちゃとギター持ったジジイが集まってわちゃわちゃとソロ理論やギター感情論を、
時間を忘れてしゃべり合ってて、、、、めちゃめちゃ楽しかったんだよな。

考えるのも大事だし、考えないのも大事。
手癖も大事だし、熟考も大事。

ギターって奥が深いね!!!
M9 「Liar's desire / ライアーズ・ディザイア」
―――戦闘力を高めよと言いながら、体重を高めてる武井さん―――

スラッシュです。ちゃんとスラッシュすると緩めのBPMでもそこそこ右手がキツイです。
まさにその疲れこそが鞭打つスラッシュなのであります。

中間部にはちゃんとドラマティックとロマンティックを放り込んでみました。

怒りを声に出し、怒りを刻みます。

「支配される前に 戦闘力を高めよ!」と、
武井さんが寝ながらテレビ見てポテトチップス食べながら叫んでおります。笑

和訳:
同志たちよ!人として生まれたことを誇りに思え!
この地に生まれたことを誇りに思え!
オレ達は熟考しそれを実行することができる
追い詰められた状況こそ真価を発揮するときだ

幾千の嘘 役立たずの老害ども お前たちにこの聖地は渡さない
いつでも闘う準備はできている 常にお前たちを監視しているぜ

お前の中に潜むそいつを目覚めさせろ
支配される前に 戦闘力を高めよ

叫び続けろ 抗い続けろ

全てが気に入らない訳じゃない
オレ達を納得させてくれ 曖昧な言葉でごまかすな

他の誰の言葉も気にするな 年齢も性別も背景も
だが闇雲に攻撃しまくるな しっかりと地に足を付けろ
その一呼吸が、日常が、眠れぬ夜が、隠してる秘密が
事実がその一撃の精度を上げる
憎しみの連鎖を断ち切り 悲しみの終わりを目指せ

同志たちよ!オレ達は言語を扱うことができる
この地に生まれたことを誇りに思え!
オレ達は感謝し謝罪することができる
追い詰められた状況こそ真価を発揮するときだ

幾千の妬み 無能な老害共
お前たちにこの崇高な魂は渡さない
いつでも闘う準備はできている
常にお前たちを狙っているぜ

さぁ粛清をはじめよう 今こそ立ち上がれ

同志たちよ!オレ達は生きてるぜ!
この地に生まれ落ちたことを誇りに思え!
オレ達は人を愛することも殺すこともできる
追い詰められた状況こそ血が騒ぐ

幾万のクソ虫共 すべてのハゲタカ共
この母なる地球は渡さない 今が本当に苦しい時だが

お前の中に潜むそいつを目覚めさせろ
支配される前に 戦闘力を高めよ

叫び続けろ 抗い続けろ

全てが気に入らない訳じゃない
オレ達を納得させてくれ 曖昧な言葉でごまかすな

他の誰の言葉も気にするな 年齢も性別も背景も
だが闇雲に攻撃しまくるな しっかりと地に足を付けろ
その一呼吸が、日常が、眠れぬ夜が、隠してる秘密が
事実がその一撃の精度を上げる
憎しみの連鎖を断ち切り 悲しみの終わりを目指せ
M10 「Stairway to Stupid / ゴミ屑への階段」
―――結局アップテンポが好き―――

スラッシュメタルバンドと銘打ってる我々が。
スレイヤースタイルでない理由がここだろうな。

サタニックが一切ないんだ。

デスメタルやブラックメタルとの共演が少ないのも多分これ。
パンクロックアティチュードの方が高いと、こういうクロスオーバーが生まれるのであろう。

和訳:
この世の終わりが来るまでに お前に残された時間はまだまだある
もう一度羽ばたいてみないか? 最後の輝き見せてくれよ
新しい世界を教えてやるよ

来いよ お前の居場所はこっちだ
何もかも曝け出せる最高の場所に連れてってやる
何処へ行くつもりだ? まったく止める気はないが
もたもたするな お前の全てを見せてくれよ
好きなだけブッ飛べばいいさ 誰も宇宙旅行の邪魔はしないから
輝く時はもうすぐだ お前にしか歌えない歌がある

吠えまくる狂犬がずいぶんと尻尾丸めちまったなぁ
大枚叩いたのに裏切られちまったからか
最高だなお前! 至高の時を過ごし彼女を信用したのに
裏切られ売られちまった お前も最高だぜ!

お前が必要なんだ 誰にもとやかく言わせない
大丈夫かい? 今日もオレを最高の気分にさせてくれよ
好きなだけブッ飛べばいいさ 誰も天国旅行の邪魔はしないから
遂にお前の出番が来たぜ いつでも待ってるぜ
M11 「ONE NIGHT MAGICIAN / ワン・ナイト・マジシャン」
―――ギャンブルの事ばかり歌っております―――

二拍三連で叫び倒すこの曲、創ってる最中はとても楽しいんですけどね。
いざプレイするとなると、創った本人も回数分からなくなります。

武井さんが麻雀大好きなので、こんな歌詞は多めなのですが。
「第三の眼を開き」、、、そもそも今ある二つの目も開けてないのに、
なんで三つ目開こうとしてんだよ、って、突っ込みはご容赦ください。
花粉よりも目が小さいのに、彼、最近、花粉症のフリするんですよ。

そしてオレとトモゾーは右目をやらかしちまってるので、
隻眼が二人で、心眼が一人で、野良犬の匂いがするニシヤスが一人、

っていうバンド編成でございます。

和訳:
お前の望むもの欲するもの すべてこの断頭台の上に存在する
底知れぬ欲望を満たすこと たった一晩で実現することだってできる

第三の眼を開き 極上のエンドルフィンを絞り出し
沸き立つ血と共に全身を巡らせろ
構わねぇ そいつを出しちまいな
時は止まる 肉を切らせて骨を断つんだ

何度も蘇るゾンビの如く 死の石が積み上げられてゆく
絡みあう脳と指 燃え上がる心臓の掴み合い
だんだんと衰弱してゆく

何を捧げ 何を求める 何の為に
地獄でしか生きられないんだ

何を失い 何を勝ち取る 何の為に
天国を感じるのはここしかない

眩い光に包まれた瞬間は続く
堅物共には理解不能の世界 そうだろう

天を翔ける時は来た
勇無きものは黙っておとなしくしてろ

闘う覚悟はあるか? 死ぬ覚悟はあるか?
大鎌はすぐそこまで迫ってるぜ

さぁ賭けろ 血の涙を見たいなら
恐怖をぶっ壊すために

もっと快感をくれ 眠気が思考を停止させる
退屈な時間はごめんだ

ブレーキなんてありゃしない 全速前進する装甲車
この一撃で全てを手に入れる 我こそは強欲の化身

閃光が麻痺した脳を貫き わずかな灯火だけが残った

肩書きなんてただの重荷 魂を確かめ合おう
これが致命傷になるのは間違いない
だがお前はこれを解き放つオレが分かるだろ?

まだまだこれからだ さぁ切り刻み合おう
漆黒の闇の中で その先は誰にもわからない
めちゃくちゃな空間だ 優しさなんて切り捨てろ

逃げ道はたくさんある 死神はいつでも裏切る
誰がこの底無地獄を作った 狂い死ぬのは誰だ
M12 「H8!I'm D1 / ヘイト・アイム・ダン」
―――浮遊感が出ない太い弦―――

当初はサイケデリックにゆらりゆらりした曲を作る予定でした。
幻想的で病的な怪しさを表現したくて、クロマチックなタッピングで、
弦のピッチを甘くして創り始めたのですが、、、、、。

現状の使用している弦は10-52という割と太めの漢弦に強めのテンション。
さらにピッキングするオレの右手はガツンガツンスナッピーな体育会系。
どんなに頑張っても、、虚弱になってくれないのである。。。
そんな己にヘイト・アイム・ダン。

むしろ根性論で人生頑張り続けた結果、どんどん虚弱からかけ離れてしまったのが、オレだ。
思い出したのは若かりし頃、細身のベルボトムにヒラヒラしたシャツを着たかった自分。
細くて煌びやかなロックスターを目指して、足を通したベルボトムに、
入らないゴツイ足。オレの太ももはワタリ65cmもあるのである。
Cロナウドが69cmなので、ほぼサッカー選手同等の大腿を所持しているのだ。

「むいていない。」と、言うしかない。
LA.METALが大好きで、儚くて美しきギターヒーローになりたかった夢が終わりを迎えた瞬間だった。

まぁ、無理もない。小学生の頃からスポーツ全般をこなして、
中学時代はバスケ部主将、高校を中退してすぐにガテン系建築現場作業員だ。

細身のベルボトムが似合う育ち方をしてないのである。

もっと言うと初期MEGADETHのデニムのジーンズが伸びる素材なんて知る由もなく。
高速のピッキングよりも、細身のデニムの履き方に悩んでいたのである。

そんな俺に光を与えてくれたのがPANTERA。
「、、、、あぁ、、虚弱じゃなくても、、ロックしてよいのですね?短パンでもメタルして良いのですね?」

そんな日々を思い浮かべ出来上がったのがこの曲。

揺れきらないし、プログれない。
ありのままの自分になるの、レリゴー。

こたつで丸くなってるありのままの武井が、何に怒ってるのかはよく分かりません。

和訳:
憎しみを撒き散らしくだらない質問をする
徒党を組んで 血相変えて無駄に大声で怒鳴りちらす

歪んだ心と偏見を更に拡大させる 空虚な言葉と愚行はもうウンザリだ

最低のその行為を認めよ その前に自身を見つめ直してみろ
お前の血を全部抜いて証明しよう

病的でぐちゃぐちゃで 不純なのか? 融合なのか?
とにかくそういう物がオレの体内を巡っているんだ

クソが! ブッ飛ばしてみろよ!
本音言ってみろよ!
様々な色の誇りを持ちこの地で生きているんだ

最低のその行為を認めよ その前に自身を見つめ直してみろ
お前の血を全部抜いて証明しよう

オレ達は皆同じ心 オレ達は皆同じ血の色
もっと高みを目指す為に1つになろう

憎しみを後世に残すな 子孫達に運命を委ねるな
この争いに決着をつけよう オレ達の時代が終わる前に

最低の罪 恥を知れ

この地に生まれた 様々な血を持って
誇りに思う 文句あるか?

北の悪魔は欲望のままに惨殺する 南の邪神は強欲に銭を集める
真ん中で偉そうに喋ってるのは 最低最悪の馬鹿野郎だ

この地に生まれたのは誇りに思うが
詐欺師が指導者であることが恥辱でならない

一度全てをぶっ壊そう 今すぐに
さぁ目を覚ませ
M13 「G.G blues / グランド・ジェネレイション・ブルース」
―――ギターキッズ集まれ―――

三度の飯よりギターが大好き!ギターキッズ集まれ!!
キッズって言ってんのに、ジジイばかりがワラワラ集まってきたコレが、ジジイブルース、いや、
グランドジェネレイションブルース。

愉快で楽しい先輩集めて、ブルースセッション。
こんなにもずぅっとバンドやってきて。
み?んな、未だ旅の途中。
と、いうか、まだまだ遊び足りていないんだろな、こんな人生、楽しすぎるから。
ギターが好きなのか、バンドが好きなのか、音楽が好きなのか、
もしくは、人間が好きなのか。 きっと全部好きなんだろうな。

「route56 〜感情56郷泉〜」と、同じタイミングでレコーディングセッションしたので、
ほぼ同じメンツで。
こちらは明るい旅路を表現したくてメジャーな進行を。

0:00-0:50まで、オープニングのソロはオレだ。哀しみを表現するよりは、「照れ」少なめで弾けるね。
やはりギタリスト集まると、基本的に個性のぶつかり合い、どれだけのオリジナリティを出すか、って部分が、
深層心理下で働いてしまうと思うんだよね。結果ひねりすぎてコードの進行を妨げるパターンも増えやすいので、
ありきたりなフレーズも積極的に使ってみました。むしろこのありきたりを導入することによって、
ひねった箇所が際立つワケですから。
バトン渡す人たち絶対空中三回転ひねりみたいな事してくる人たちばかりだから。
やや不完全燃焼ではありますが、オープニングゆえの聴き手の入りやすさを重視して、無難にまとめました。

0:50-2:50、ここがメタ吉メガネからメタ吉さん(浜北区在住)。
このメンバーの中で唯一パッシブピックアップで弾いてます。
そしてやはりギターキッズが過ぎるので指定の倍の尺弾いて提出してきます。笑
こう聞くと、パッシブっていいなぁ。。 オレ的最高に気持ちいい箇所は、ずばり1:20の伸ばした音の選び方。
ここホント大好き。そして2:00くらいから本気出す準備のフレーズ始まりますね。

2:50-3:38がDog-Magトモさん(湖西市在住)。
さすが、酸いも甘いも知り尽くした大人のフレーズです。
しかもけっこう色んなパターンを、12小節内に放り込んでくれてますね。
さすが、師匠。これ、セッションと言う名のご指導ですね。 いつも勉強させて頂いております。
この先輩、ほんと、オレの持ってない部分をいつも音と背中で見せて伝えてくれるんです。
まーそーだよなー、還暦祝いで赤いレスポールみんなでプレゼントしたんだから、
まだまだいっぱい教え続けてもらわねーと採算合わないから。
生きろ!トモユキ!そして、怒れ!ヒロコ!、、、違う、まて!タムさん、イカるな!こわいから!笑

3:38-4:02の空白を経て、

4:02-ラストまでがスペシャルなゲスト、ロザリンド栃澤さん(盛岡市在住)。
オレはねぇ、ちゃんとここまでのソロの流れも送ってあったんだよ。
トラベリンでサンシャインな、楽曲の流れと、各ギタリストのフレーズニュアンス、、、
そこに栃澤さんがぶっこんできたのがコレ、まんまロザリンドじゃねーかっ!っていうコレ。
「ロザリンド、まるごと入れてみました」っていう、新しい商品みたいだろ?

しかもな?「トラック1はベースだからよっ!」と。
頼んでおいて何だが、、、
「アコギのメジャーのブルースにギターソロ入れてくれ」って言って。
「歪んだベースのダンサブルなスラップ」を入れてきた人に初めて出会う事が出来ました。笑

一個も合ってねーじゃねーかっ!!!笑
すぐに電話したよ、

オレ 「あ、、あのぉ、、、、コレは、、、何を送ってきてくれたのですか?」

凸山 「どうだ?いいだろ?!!」

オレ 「なぜかベースが、、、」

凸山 「曲聴いた感じ、まずベースだったんだよ!」

オレ 「あ、、、はい。。。」

凸山 「それにギターを足してみたよ!!!」

オレ 「あの、、流れと展開がかなりロザリなんですが、、、」

凸山 「だろ?!」

そうか、、、、、コレか、、、オープニングだから無難にとか、言ってた自分が恥ずかしい。笑
我々はロックバンドなのである。
今さらながら「ロックの自由」までも先輩に教えて頂けることに感謝しかないな。

いつまでもオレの道しるべ、大好きな先輩方に、敬意を表してグランドジェネレイションブルース。
M14 ボーナストラック 「MATERNAL LOVE / from カスピカ」
―――おバカな人たち、笑―――

もう25年以上の付き合いです、福山ハードコア、カスピカ!

25年以上の歴史の中で、未だ単独作品を発表していない広島は福山市の昔からのお仲間なのですが。
「ここまで貫いたらもぅオレたちは単独作品は作らねぇ!!」
とか言い始めたかと思ったら。

前曲のゲストの、盛岡ロザリンドの9thアルバム「空論城の住人」に何故かボーナストラックで参加しておりましてね?
「なんで混ぜてもらってんだよ、笑」と思ってたのも束の間、

そのうち
「人のふんどしでしか相撲はとらねぇ!!!」
って、言い出し始めちゃいまして、、、、

「次はシェイディのアルバムに混ざるんだ!!!」
って、、、こちらの意向は関係なく決定してたようでございまして。笑

ここにこの形が完成した次第であります。

我々シェイディグリンプスも現メンバーで十年というこの時に。
ゲストにロザリ栃澤さんからの、ボーナストラックにカスピカと言う流れは、非常に感慨深いものがありまして。

と、言うのも、オレが19歳でやり始めたバンドVACUUMで、
結成も間もなく自主イベントも良く分かってない20そこそこのバンドキッズ。
まだ浜松城そばの旧メスカリンドライブ、デモテープを郵送して審査という
今では考えられない手法でライブイベントが行われていた時代の話。
当時のオーナーTAOさんから渡されたライブ予定2バンドのデモテープがロザリンドとカスピカだったのです。
今や200回を超える浜松のモンスターイベント「PARADISE MIXER」の始まりもここら辺から。
タイトルがないとチケットが映えないから、って理由でTAOさんが名付けた「PARADISE MIXER」。
まさか今でも続いているとは当時の関係者は誰も思わなかったでしょう。

そしてこのような繋がりから、90年代は色んなバンドが貧乏全国ツアーをするようになり、
2000年代の第二次バンドブームはさらに盛り上がってゆくのでした。
TAKEIもTOMOZOWも、そんな旅先で出会ったバンド仲間です。

なんだかオレの中で、とても綺麗に完結したこの4thALBUM「Supreme Gift」だったのですが。

作品を買っていただいた方にも、ライブに来ていただいた方にも、
もっともっと楽しんでいただきたく、ここに曲解説などなど、つらつらと書き記させていただきました。

様々な側面から、色んな聴き方して、色んな感じ方で、さらにライブを楽しんじゃってください。